アートの中の登場人物

美術には、神話や宗教、歴史上の人物など、多岐にわたるテーマが描かれています。

美術に登場する人物は、芸術家たちの創造性によって、新たな解釈や表現が加えられることもあります。

この記事では、アートの中に登場する興味深い登場人物たちを紹介します。

アフロディテ

ウラノスののもにょもにょから生まれた泡の女神

アフロディテの逸話は多岐にわたり、その神話的には面白いエピソードが数多く存在します。クロノスに切り取られたウラノスの部位から生まれた泡から美しいアフロディテが誕生したとされています。後にゼウスから名付けられたアフロディテとは「泡の女神」という意味だったのです。

ただし、後の神話ではアフロディテがゼウスの娘とされることもあります。これは異なる神話伝承によるものですが、節操のないところあたり親子そっくりかもしれませんね・・・。

一つの有名なエピソードは、アフロディテがアレースという戦神との恋の最中のものです。彼女は様々な男性との情熱的な関係が神話の中でしばしば語られていますが裏切りに怒ったヘパイストスにより浮気相手のアレースもろとも寝台に網で拘束されてしまいます。ヘパイストスは母である結婚の女神ヘラも椅子に拘束して美の女神との結婚を強要していました。

アフロディテが美しい人間の王女プシュケに嫉妬する中、その息子の矢で恋を導くエロースは間違えて自らを射てしまい、プシュケに深い愛に落ちます。アフロディテは嫉妬にかられ、様々な試練を与えますが、やがてプシュケとエロースの絆を認め、最終的には二人の愛を祝福する形となります。
この三者の関係は美、愛、冒険が交錯し、最終的には神話の中でハッピーエンドを迎える、魅力的で感動的な物語となっています。

アフロディテは、美と愛を司る女神として、様々な神話や詩に登場します。彼女の影響力は絶大で、人々は彼女に祈り、愛の冒険や美の探求に彼女の加護を仰ぎました。彼女の神話は豊かで色彩豊かであり、ギリシャ神話全体において欠かせない存在となっています。

まとめ

母の願いを違え美人な妻を迎えた息子エロースは新妻に熱い蝋を垂らされ、義理の母ヘラによる望まぬ結婚で夫ヘパイストスによって(文字通り)囚われた過去をもつアフロディテは決意する。

「そうだ。嫁いびりしよ。」

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