芸術の最盛期ルネサンスの画家5選
職人であり、知識人。多才なルネサンス時代の芸術家を紹介します。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画作品は、その美しさと技巧に加えて、光や色彩、空間などの表現に革新的な工夫が施されています。
代表作には、世界的に有名な「モナ・リザ」や「最後の晩餐」のほか、「ウィトルウィウス的人体図」や「聖アンナと聖母子」などがあります。
絵画だけでなく、科学や技術にも深い関心を持っていました。
彼は、自然現象や人体の構造、機械の仕組みなどを観察し、詳細なスケッチやメモを残しました。
彼の手稿には、ヘリコプターや戦車、計算機などの発明のアイデアや、解剖学や物理学などの科学的な発見が記されています。
様々な知識を集めたレオナルドの集大成が絵画でありモナリザでした。
ミケランジェロ
ミケランジェロは、彫刻・絵画・建築・詩など、さまざまなジャンルで才能を発揮し、その万能ぶりが高く評価されました。
ミケランジェロの代表作は、システィーナ礼拝堂の天井に描かれた聖書の物語を描いた壮大な絵画、高さ17フィートのダビデ像、そして心を打つような真実味あふれるピエタ像です。
これらの作品は、彼の優れた技術と感性を見事に表現しています。
ミケランジェロは、彫刻家としての驚異的な才能だけでなく、画家や建築家としての才能も持ち合わせていますが、彼が描く女性は男性的で、これは彼が女性体を観る機会が少なかった、美の理想が男性体だったという説があります。
ラファエロ
ラファエロは、ウルビーノ、フィレンツェ、ローマで活動し、教皇庁の仕事を多く手がけました。
ラファエロの絵画は、明確で分かりやすい構成と、柔らかく美しい色彩と表情に特徴があります。ラファエロの代表作には、聖母子像や壁画が多くあります。
サンドロ・ボッティチェリ
ボッティチェリは、イタリアのフィレンツェ生まれの画家で、本名はアレッサンドロ・ディ・マリアーノ・フィリペーピといいます。
ボッティチェリは兄が太っていたことから付いた「小さな樽」という意味のあだ名です。ボッティチェリは、宗教画や神話画などの傑作を残し、特に『ヴィーナスの誕生』や『春 ラ・プリマヴェーラ』は有名な絵画です。
これらの作品は、ギリシャ・ローマ神話の女神や人物を美しく描き、花や植物などの細部にも緻密な表現を施しています。
ボッティチェリは、メディチ家のパトロンを受けてフィレンツェで活躍しましたが、メディチ家が追放された後は、神秘主義的な宗教画を描くようになりました。
ボッティチェッリの死後は、その作品は長い間忘れられていましたが、19世紀になって再評価されるようになりました。
ヤン・ファン・エイク
ルネサンスの中でも油絵具を使って緻密で透明感のある作品を描いた、北方ルネサンスの代表的な芸術家として知られています。
彼の有名な作品には、『アルノルフィーニ夫妻の肖像』や『ヘントの祭壇画』などがあります。
彼はブルゴーニュ公フィリップ善良公の宮廷画家としても仕え、外交官としても活躍しました。
彼の作品は、観察力と表現力に優れたもので、後世の画家たちに多大な影響を与えました。
まとめ
ルネサンスはマルチな天才がいっぱい